こんにちは!タクヤ(@takudaipare)です。
今日は、台湾で2019年から公用語が中国語から英語に変わることについての話を、
実際に台湾に住む台湾人の友達に聞いた意見と僕の意見を混ぜながら話して行きたいと思います。
話題の記事はこちら
⇒Taiwan to make english an official language next year, says official.
英語の記事となるので、分からない人が多いかもしれませんが、僕はこの台湾政府の政策については賛成で、台湾の友達もその件については賛成でした。
友達と少し話しあった結果、僕らがたどり着いた答えは、
”政府主導で公用語を英語にしたところで、学ぶ動機が個人に無かったら、誰も英語を話そうとしないだろうということになりました。”
当たり前の話ですが、日本だけでなく、韓国、台湾、日本は英語力の低い国として有名です。
英語に関する問題は日本だけじゃないんだよというのを伝えたく、この記事を書きました。
台湾で英語が公用語になる!?
Taiwan to make English an official language next year, says official
まずこの記事の内容としては、台湾教育省が、来年度から、公用語を中国語から英語にするという内容の記事ですが、
実際に台湾では日本と違い複数の言語を話す人で構成されています。
- Mandarin(中国語)を話す人が83.5%
- Taiwanese(台湾語)を話す人が81.9%
- Hakka(客家語)を話す人が6.6%
- Indigenous(先住民族語)を話す人が1.4%
- Otherが2%
と1つのの国で4ヶ国語を扱っているのです。
日本では当たり前ですが日本語だけの1言語だけで、方言は各土地でありますが、基本的にはコミュニケーションは簡単に取れます。
台湾では、中国語と台湾語を両方使える人もいれば、若者によっては中国語しか話せない人もいると友達は言っています。
台湾の総理大臣のレイ・ウィリアム氏がなぜ英語を公用語にするのか、その目的について、
※https://www.hongkongfp.com/2018/08/31/taiwan-make-english-official-language-next-year-says-official/ 画像引用
The move aims to improve English language proficiency and help Taiwanese people pursue opportunities abroad
”英語を流暢に話せることを目的とし、台湾の国民に海外に行く機会を追い求めてほしい”
と言っております。
台湾という国は中国の一部として、中国政府含め、全世界でそういた認識がある反面、台湾人は『台湾は台湾、中国ではない』と主張する人もいることから、
台湾政府は中国からの脱却を狙っているという目的もあるのかもしれません。
そして島国である台湾からもっと世界で活躍する人材を増やす期待もこの政策に込められていると思います。
教育システムをどう変えるか
この記事を読んですぐに台湾の友達に意見を求めました。
友達の意見としてはこちらです。
訳しますと、
簡単なことじゃないと思う。
総理大臣が言うように私達の国の教育システムは変わった。
でも子供達は小学校の頃、もしくはもっと幼い頃から英語を学び始めている。
問題は、どう教育スタイルを変化させるかで、香港では彼らは英語を上手に話すことができ、小さい頃から英語を学んでいる。
多分台湾人は台湾と香港の何が違うのかを考える必要がある。
と、こう言っていました。台湾同様香港も言語を複数使っている国で、似たような境遇にいることから、台湾は香港から学ぶべきだと思っているのでしょう。
僕が思うのは、国が教育システムを変化させても、それが家庭レベルにまで落とし込めないと意味がないと思っています。
英語を学ぶ動機がそもそもない
家庭内で親が子供に英語を学ばせることはとても大事なことだとは思います。
学校で必須科目として勉強したり、それにプラスして塾や家庭教師、人によっては外国に留学させる親もいるでしょう。
ただ、基本的に僕らアジア人は英語を普段の生活で話す理由がないのです。
公用語でもないし、シンガポールのように”英語が普通”の感覚でないため、
何で英語が重要なのか、学んで何がメリットなのかが分かっていない、もしくはその理解度が低い人が多いため、これまでもずっと日本人含め、英語が話せない人がほとんどだということです。
友達はこうも言っています。
英語を使う環境が必要で、親世代、若い世代含め、みんな英語のスキルが本当に重要なことは理解しているけど、もし彼らに”何で重要なの?”って聞いても、何人かは全く意見がない人もいる。
だから彼らは英語を学ぶ動機を見つけることができないんだと思う。
それに、両親は子供に英語を学ばせようと圧をかけるけど、子供は”何で自分は英語を学ぶ必要があるのか”を知らないから、モチベーションが上がらない
全くその通りで、日本でも両親は子供に「英語を勉強しなさい」「将来役に立つから」と言って塾に通わせたり、英会話教室に行かせたりするし、
学校では必修科目になって勉強しますが、当の本人達はなぜ必要なのかが分かっていないから、ただの勉強で終わってしまう傾向が高いです。
だからこそ日本人も英語を話せる人が少ないし、英語スキルがいまだに重宝されているのです。
そして学校、塾で学んだ英語を家で使えるかと言ったら、そうではなく、親は英語が話せないから、肝心の”アウトプット”ができないまま終わってしまうのです。
それでは英語は身につきませんし、他人に任せても高い月謝を払うだけで、英語は身につかないと思います。
もし、英語を子供に学ばせたいのであれば、家でもそのアウトプットができるような環境づくりをしていかないといけません。
つまり両親も英語を勉強する必要があるということです。
家で英会話が普通にできたら、子供はその楽しさを身をもって感じ、もっと意欲が湧くのです。
コンセプトと考えを明確にするべき
友達は最後にこう言っていました。
I think the purpose for making english to be a n official language is not bad.
But Gov need to let people understand why we need to do that.
Concept or Attitude.
英語を公用語にすることは悪くないけど、政府はちゃんと国民に”なぜそれをする必要がある”のかを理解させる必要がある。
コンセプトなり、考えを。
国主導でできることは僕自身限定的だと思っていて、いかに国民一人一人が先導して実行できるかがポイントなのかなと思います。
日本でも小学校、もしくはそれより前から英語を必修化し、バイリンガルの人材を育成しようと試みていますが、その成果がどれだけ出るのかは10年後です。
まとめ
正直答えがあってないようなもので、結局はどれだけ身近に”英語”があるかが重要な気がします。
日本では普段の生活で英語を使う機会はほとんどありません。
ましてや外国人と会話するなど限られた人しかない機会だと思います。
だから英語を学ぶ意義が見つからないし、単純な”英語が通じて嬉しい”という喜びすら感じないから、いつまでもテストのための英語の勉強で終わってしまうのです。
実は台湾も日本も抱えてる問題は似ており、英語だけにフォーカスするなら、移民政策を取り入れて普段の生活に外国人とコミュニケーションが取れる機会を作ったら、手っ取り早いのかなと思います。
まとめとして、台湾の友達は、政策自体は悪くないけど、国と国民の気持ちのギャップをどう埋めるかが重要と言っていました。
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