こんにちは!
先日、友達と埼玉の行田市にある牧禎舎に行って藍染体験をしてきたタクヤ(@takudaipare)です。
最近買い物に行くと、ショップにインディゴブルーのTシャツやトレーナー、パンツなどが売られていて、ずっと藍染というものが気になっていました。
僕自身もインディゴブルーのTシャツ、パンツを持っていますが、一度、実際にどういった工程で作られているのか、その様子を知りたくて、今回体験させてもらいに行ってきました。
体験してみた感想としては、
『本当に藍染そのものが奥が深く、細心の注意を払いながら1つの商品を作っているんだなという伝統に触れられることができました。』
ちなみに完成したのがこちら↓
左から順に、僕→友達1→友達2です。
良い色に染まっていませんか?
100%の出来ですごい満足しています。
藍染は昔から剣道などの道着にも使われており、通称『ジャパンブルー』とも呼ばれる日本が代表する伝統文化の1つです。
これから少しだけ、藍染について紹介していきたいと思います。
埼玉県行田市にある牧禎舎で藍染体験
まず、今回お世話になったのは、埼玉県行田市にある、牧禎舎さんで藍染体験をしました。
『NPO法人 ぎょうだ足袋袋ネットワーク』の1つとして牧禎舎さんで藍染体験というのがあり、「牧禎舎」は元々、昭和初期の旧足袋・被服工場と事務所兼住宅を改装した施設になるそうです。
1日単位で借りられるレンタルスペースや、中長期的に利用出来るアーティストシェア工房があったり、そこに藍染体験工房が併設されており、江戸時代から大正時代にかけて盛んだった行田の藍染めを今でも気軽に楽しめる施設として、連日多くの人が訪れています。
URLを貼っておくので、ぜひご確認してみてください。
電話、もしくはメールで予約可能となっています。
http://makitei.blog90.fc2.com/page-1.html
デザインは自由でオリジナリティー溢れる
今回は僕ら3人は無地の白 Tシャツを使用しました。
事前にネットで購入し、それを持参して体験しました。
牧禎舎さんではハンカチ、バンダナと用意されているようですが、僕らは実用性が高く、普段からずっと着られるTシャツのが良いと話し合い、決めました。
藍染代として、10g200円かかり、3人で1人4000円ほどの費用でした。
Tシャツはやはり少し重いので、予算と照らし合わせて、持ち込みをすると良いでしょう。
↑アイの葉(藍染の原料)
最初に基本的な工程のお話を聞き、あとはそれぞれ各々デザインをしていきます。
僕の友達はこんな感じにビー玉をTシャツの裏地に入れ、輪ゴムで縛ることによって、花のような模様を出すことにしました。
もう1人の写真を撮るのを忘れましたが、彼は木の板をTシャツに挟んで直線の模様を作っていました。
ちなみに僕はスタンダードに無模様でただ染めるだけにしました笑
輪ゴムで縛ったり、板で挟んだ場所は染まることなく白が残理、それがデザインになるという仕組みです。
3~4回繰り返して染める
Tシャツの場合、生地が厚いので染める回数は増えます。
このような見た目は中々のインパクトのある藍染の原料となる瓶にTシャツをダイブさせます。
教えていただいた先生から聞いたのは、空気を含ませないようにしないと、出来上がった時にムラが出やすくなる為、水中で揉みながらTシャツの中にある空気を逃す作業を今回は7分×3回を繰り返しました。
染めるものによって漬けておく時間は違い、難易度も変わるそうです。
1回目の藍染
これが1回目の藍染が終わった後の色です。
1回でも結構真っ白と比べると染まってますよね!
もうこの時点で僕らは興奮状態、楽しくて仕方なかったです。
2回目の藍染
1回目の藍染が終わって、10分ほど置いて2回目の藍染をします。
これが2回目が終わった後のTシャツの色です。
1回目より少し色が濃くなりました。先生がおっしゃるには、
「水洗いして乾燥させるともっと色が明るくなる」
とのことだったので、濡れた状態だと染め具合が理想と異って見えることがあるようです。
なので、藍染体験する方は完成図の色を最初に決めておく必要があります。
待ち時間は先生と埼玉について話したり、お茶もいただいたりして、すごい楽しい時間でした。
若い世代はやはり興味関心がなく、あまり来店されないとのことで、僕らみたいな若者も来ないらしく、なんだか伝統を伝えるって難しいことなんだなと改めて思った瞬間でした。
3回~4回目の藍染
3回目が終わった後の色具合です。
2回目より少し濃くなりましたが、写真ではわかりずらいかなと思います。
これが最終的に4回終わった後の色です。一回目と比べても全く違いがわかるほど、しっかり染まっています。
3回目が終わった時点で色の確認をするために、すその部分を少し水洗いし、個人的にもう少し濃い色にしたかったので、4回目の藍染をしました。
4回目が終わり、10分間時間を置き、最後に水でひたすら余分な染料を落とします。
これが一番大変でした。
水を吸ったTシャツは重く、何十回も水を換えながら手でモミモミしながら洗っていきます。
ある程度染料が落ちたら、洗濯機ですすぎをして、脱水してもらいます。
これで藍染体験は終わりです。
かかった時間は3人で2時間半で、費用は1人4,000円(グラム数で金額は異なります)
これで完成かと思いきや、帰宅後に一晩水に漬け置きをし、翌日もみ洗い、乾燥を3回繰り返して、洗濯機で他の洗濯物と分けて洗濯をしてやっと着られるようになります。
まとめ
今回、藍染体験をして思ったのは、1つの商品を作るのにかかる作業の大変さが身をもって知ることができました。
じゃぶじゃぶ漬けるだけかと思いきや、藍染の繊細さや、そもそも藍染の原料を作るだけでもかなりの労力を注がなければならないことを知ることができただけでも、本当に来てよかったなと思いました。
これが”伝統”というもので、若い世代がどれだけ興味を持つかで、その伝統が生き続けるのか、無くなるのか、別れ目になるんだなと痛感しました。
最後に先生に無理を言って工房の前にある古民家で写真を撮ってもらいました。
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