こんにちは!
僕(@takudaipare)は現在フリーランスでカメラマンをしています。
厳密に言うとフォトグラファー兼ビデオグラファー をしています。
特に名前をカメラマン→フォトグラファー・ビデオグラファー と分ける必要もないかと思いますが、
なんとなくです笑
今日は、僕が今に至るまで、ど素人で初めてカメラを買って撮影し始めた頃から、プロと名乗って仕事を取るまでの過程の中で、僕が何を撮って、どんな視点で写真と向き合い、感じたこと、考えたこと、行動したことを話していきたいと思います。
今趣味で写真を撮っているあなたが、もし本気でプロになりたいと考えているなら、もしかしたら僕の経験が役に立つかもしれません。
結論から話します。
今ど素人でもプロになるのは可能です。
仕事してカメラマンをすることはできるでしょう。
ただし、相当の勉強量が必要で、人からの教えを素直に聞ける心の持ち主で、写真が大好きでなければ無理でしょう。
この記事のポイントは、
- 撮る”絵”のストックを持っているか
- 構図に正解はあるが自分の感覚も大切にする
- 圧倒的に写真を”見る”量が大事
- 素人とプロの違いは準備の段階から差が生まれる
- 写真を愛せるか
それでは僕が学んできたことを話していきたいと思います。
写真ど素人が好きで始めたカメラでプロを目指すためにしてきたこと
まず少しだけ、僕がカメラと出会って歩いてきた道を紹介します。
カメラと出会ったのは5年前、当時奮発して買ったニコンD5200ダブルズームレンズキットを片手に街歩きしながら、撮りたいものを撮っていました。
インスタグラムが流行る前からそこに写真をあげては喜ぶ、完璧趣味でカメラを使っていました。
それが時間が経つにつれ、写真がどんどん好きになり、世の中にはこんないい写真を撮る人がいるんだと、それを励みに、勉強しなんとか頑張っていました。
そしてプロになると決めたのは2015年。
同じタイミングでオーストラリアに行き、英語を学ぼうと決意して、目標を
・英会話を普通にできるレベルにする
・カメラマンとしてスキルを上げる
この2つを軸にオーストラリアに行きました。
実際ケアンズという都市で主にウェディングを撮影する会社に身を置かせていただくことができ、そこから本格的にプロカメラマンから写真と動画を学ぶ日々を1年半続けました。
そのおかげで、今はプロと名乗り、ご依頼される方々の撮影をしております。
1, 撮る前から撮る絵を頭にイメージする
その会社でたくさんの写真のこと、カメラのこと、写真との向き合い方、愛などを質問し、僕が学んだことは、
まず”プロ”は撮る前からすでに仕事は始まっているということです。
準備はもちろん、その日の天候、風、太陽の位置、現場のコンディションをしっかり把握し、それに応じたプランの作成、変更を瞬時に頭の中で構成し、それをお客様に分かりやすく説明します。
撮るイメージがないと、それをお客様と共有できず、カメラマンへの信用が崩れてしまいます。
現場でてんやわんやすることを避けるために、まずしっかり写真のイメージを作ること。
これがプロには必要不可欠な意識です。
この写真は趣味で撮っていた時のカップルフォト。
ただ人を真ん中に置いて、”なんとなく”撮っていることがプロであれば簡単にわかってしまう構図、ポージングだと思います。
2, 構図には正解はある、でも自分の感性も大切にする
よく先輩カメラマンに言われたのは、
「仕事としての写真と、プライベートの写真は分けて考えること」
特にウェディングの撮影は、ある程度セオリーがあって、構図が決まっている場合がほとんどです。
(ウェディングフォトグラファーができたら食いつなぐことはできると言われています)
なので、自分の感性はある程度無視をして、しっかりスタンダードに撮影することが求められます。
これを続けると、カメラマンあるあるで
「他の人でも撮れる写真ばかりで、モチベーションが上がらない」
という悩みが生まれます。だからこそプライベートで撮りたい写真を撮ることをやめてはいけないのです。
そこでうまくバランスを取ることで、常にどっちかにいい影響をもたらす作用があるからです。
↑オーストラリア、ケアンズにて構図を意識した写真
3, 圧倒的量の写真を”見る”ことが大事
僕は暇さえあればインスタグラムで写真を見ます。
でも、”ただ”見るのではなく、
「どうやって撮ったんだろう」とその写真に至るまでの撮影者の心情、目線に立って深く深く考えています。
「設定はきっとこうで、時間帯はこの辺で、光がこう差してるから人物をこの位置に置いて、この角度から撮れば綺麗に写り、編集はこんな感じかな?」
こういう風にいつも頭の中で独り言を言いながら写真を勉強しています。
やはり写真が上手な人は、とてつもない勉強量をこなしている人が多いです。
(たまに感性一本で撮られる天才もいるけど…。)
プロとしてやっていきたい人は、まず写真が大好きでないと成り立たないです。
どの職業もそうですが。
あとは、実際に現場で撮っていたカメラマンの写真を見せていただき、どういう意図を持って撮ったのかを設定から構図、全て気になったことを質問して吸収していきました。
”見る”ことも大切ですが、同様に大事なのが、”見られること”もすごい大事です。
今までは素人が撮ったものだからという、言っちゃえばいいわけを持っていましたが、
それでは上達はしません。
プロの方に自分の撮った写真を見ていただき、一枚の写真の内容をしっかり説明できるようにならないといけません。
なぜこの構図、その意図と編集方法、チョイスした理由を明確にすることです。
例えば、僕と同じ時期にもう1人新人がいたのですが、
ウェディングの撮影で納品する写真を先輩に確認してもらっていた時、先輩がある写真を見つけてこう言いました。
「なぜ目つむりした写真を選択したの?」
「広く浅く写真を見ているから、これに気づけない」
一見いい写真に見えました。隣で僕もアドバイスを受けようと一緒に聞いていたのですが、
よくよく見ると新郎さんが目つむりをしていたのです。
これでは納品できません。ボツのレベルです。
でも、新人はそれに気づかずに納品しようとしていたのです。
これが写真を”見る”ことの大切さなのです。
しっかり見ていないと、こういったことが起きてしまうのです。
僕は隣で聞いていて、一緒に怒られている感覚を持つくらい、そのプロの方の写真に対する熱を感じました。
4, 素人とプロの違いは準備の段階から差が生まれる
先ほども言いましたが、素人とプロの圧倒的な違いは準備を見たら1発で分かります。
僕が見てきたプロカメラマンの皆さんは、まずカメラを大切にします。
撮影前は、カメラのメンテナンス、電池の予備を常備、レンズのホコリ、汚れを確認、SDカードを毎回空にして準備、カメラ設定を入念に確認し、その日の段取りをチェックする。
当たり前のように見えて意外とそこが大きな差を生みます。
趣味で撮っていた時は、例えばレンズ保護フィルターなんてものは持ってなかったし、SDカードは少容量、カメラのメンテナンスは月1でするかどうかの世界でした。
つまり、カメラ、写真に対する意識がまず全然足りなかったです。
それではお客様に満足してもらえる写真なんて撮れるはずもなく、完璧自己満で終わっていたでしょう。
5, 写真を愛せないとプロにはなれない
これは一番本質的で、ごく当たり前のことなのかなと思いますが、どの世界でも自分がやることに愛がなければ続かないし、それを仕事にはできないと思っています。
もしかしたら僕は恵まれているかもしれません。
一年一年時が経つにつれ、写真がどんどん好きになっているのです。
趣味で始めた自己満の写真も好きだし、今撮る写真も好き。
人の写真も見ているのが好きだし、それを撮る人も好き。
これがないと僕はカメラをすぐに辞めていたでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
カメラど素人だった僕がプロになるまでに感じた、必要不可欠な5つのことを説明してきましたが、
これを毎日、毎現場、四六時中写真のことを考えることができたら、プロになれると思います。
カメラマン、フォトグラファーというのは、ジャンルがたくさんあって様々ですが、全てに通づる考え方、カメラ、写真への向き合い方だと思います。
簡単そうに見えて、難しいからこそ、プロいうのが成り立っているのです。
そしてそのスタート地点に僕は立ちました。
これからも僕は写真を愛しながら、カメラを持ち続けるでしょう。
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